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前回のホクホクに引き続き、ハワイ島の「スピリチュアルになれるスポットの数々」について紹介します。地球上には何カ所か「とても強い波動を醸し出す地域」があるそうで、エネルギー・スポットだとか、気場などと呼ばれたりもします。ハワイ島もそのひとつだと言われ、スピリチュアル・ヒーリングを行う人達は好んでこの土地にやってくる、と聞いています。ホク自身もハワイ島ヒーリング休暇を終え、まさにそのパワフルな癒し効果にびっくり。という訳で今回もハワイの文化や歴史に触れながら、ハワイ島に点在するパワフルな場所についてお話させていただきます。
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ペトログリフ |
車で一周すると6〜7時間かかるビッグ・アイランド、その道のりは時には雨模様、時には霧がかかり、さらにからからに乾いたところもあったり。山頂で雪が降る場所もあるし(マウナケア)、とにかく多種多様な顔を持ったビッグアイランド。島内のいろいろな場所で「ペトログリフ」とよばれる遺産に出会う事ができますが、これは岩の上に掘られた彫刻のようなもの。文字を持たなかったハワイ人のコミュニケーション手段のひとつだったらしく、ハワイ語ではカハ・キイ(カハ:削る、キイ:絵)と呼ばれます。ホクが滞在していた南コハラ地区のワイコロア周辺には、ホテルやリゾートの敷地の中にこのペトログリフを残してある場所が多々あり(ゴルフをしているとホールとホールの間に「お、ペトログリフだ!」と見れる場所があり、なんとものどかなコースです)、地元のガイドと共にこの不思議な彫刻を見て回ったり、朝や夕方にのーんびりとお散歩がてら歩いて回る事ができます。
たとえば家族構成を掘ったもの、パニオロと呼ばれるハワイアン・カウボーイの絵、ホヌ(亀)やコアエ(鳥)の姿など、種類は様々、どれひとつとしてまったく同じ物はなく、まるで岩の上のアートミュージアムです。中でも面白いのが、二重丸や半円のものが多々ある場所。これらは『プカ』と呼ばれた物。赤ん坊のへその緒(ハワイ語で「ピコ」と呼ばれます:ピコをプカに置く、、、なんだかかわいい響きですね)を奉ったと言われ、聖なる土地からのマナ(パワー)を、生まれてきたばかりの子供へ注ぐ意味があったそう。へその緒がなくなったり動物に食べられないように、昼も夜もなく見守るのは父親の大仕事、例えば、お父さんが居眠りをしていた間にネズミにへその緒を食べられちゃったら?ーその子供は将来盗人になる、と信じられていたらしく、「お父ちゃん、がんばっておくれ!」とそれはそれは期待されていたわけです。丸は男の子、半円は女の子、二つあるのは、そう双子ちゃんですね。ホクは子供達のへその緒は持参しませんでしたが、この「子供にマナを与えたい」という親心には癒しの効果がたっぷりと含まれていると感じました。どの時代もどの土地でも、自分の子供に最高の命を与えてあげたいと願う気持ちはかわらないのですね。
さて、この島を訪れる人のメインアトラクションとも言われるキラウエア火山国立公園、その中ににある「ハレ・マウマウ火口」はとても神聖な場所。硫黄の匂いと不思議な静けさの中、女神ペレ(タヒチからやってきたと言われ、その激しい気質と美しい容姿で有名ーまさにキラウエアの溶岩のよう)が住むというこの火口では今でもたくさんの人達が貢ぎ物をもってやってきます。レイ、豚、フムフムヌクヌクアプアア(ハワイに住む魚:長い名前で有名ですが、逸話によるとこの魚はペレの恋人が形を変えたものだとか)、それに女神の好物と言われるジンなど。その昔、ちなみに物珍しいので溶岩の石をお土産代わりに持って帰ってくるのは禁物ー小さな溶岩1つもペレの所有物、それを奪う人は彼女の呪いによって苦しむ、と言われています。
キラウエアを訪れるチャンスのある方は、ぜひラバチューブ(溶岩チューブ)を歩いたり、実際に溶岩が流れている場所近くまで行く事のできるハイキングを行ったりしてみてください。地球の強さ、偉大さを感じる事ができるはずです。またその中に流れる古代からのスピリットを感じる事によって、現代、過去、そして未来の自分自身の存在に気づき、感謝の心を持てるかもしれません。ちなみに溶岩ハイクを行う場合は、スニーカーなどの運動靴、ヘッドライトまたは懐中電灯、飲み水、そして杖があると便利です。公園内のビジターセンターで「現在の溶岩の流れ」を確認し、また日の入りの時刻もチェックしてからハイキングする事をオススメします。少し暗くなる時刻にラバ付近に行けるようにスケジュールを組むと、きれいで情熱的な赤い色の溶岩を見れるかも。
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ココナッツ・アイランド |
ヒロの街はハワイ島内人口が一番高く、また日系人の多い場所として有名。また何度か津波によって大きな被害を浴びた場所としても知られています。ヒロにもヒーリング・スポットが存在、その名も「ココナッツ・アイランド」。リゾートホテルの立ち並ぶエリアから橋を渡り歩いて行けるこの小さな島、ハワイ語でモクオラと呼ばれ古代の人達はここを癒しの場として集まってきたとの事。あるカフナ(ハワイの古代宗教で強い影響力を持っていた僧侶達)によると、「この島を泳いで3周できた者には長い寿命が与えられる」だとか。現代では家族連れがピクニックをもって週末を楽しんだり、カップルがのんびりデートをしていたり、でとても和やかな雰囲気。マナ(パワー)がたくさん含まれているという島ですが、風のある日など、たくさんのココナッツが急に頭の上に落っこちてきますので気をつけて。
ケアウホウ湾エリアは、古代ハワイアンの貴族達が静養地として利用した場所。よって、たくさんのヘイアウ(神殿)や王様の溜池、それにペトログリフが残されています。アウトリガー・ケアウホウ・リゾートはそんな考古学上重要な地域を思う存分体験できる立地条件が人気。ホテルのラナイから神殿を見る事ができますが、その中でも興味深いのがHapaiali'i
Heiau。ハパイは妊婦、アリイはチーフ達、つまり妊娠中の貴族達がやってきた神殿があるのです。またその近くには「釣りの神殿」があり、マウイからカヌーで運ばれてきたと言われる特別な石がペトログリフの亀、鮫、釣り針の彫刻と共に奉納されています。王家の人々が沐浴したと言われる池や、キングカラカウアのサマーハウスなど、とにかく見所の多い場所です。ちなみにこのホテルから目の前のカハルウビーチは、ホクのおすすめスノーケリングスポット!浅瀬ですが、たくさんの魚達とウミガメに出会える優しいビーチ。心も身体もリラックスすること間違いなしです。
という訳で、他にもたくさんあるスピリチュアル・スポットなのですが、実際に行ってみないとそのパワーを感じる事はできず、またどの場所でどのエナジーを得るか、は本人次第。「アロハ・スピリット」ってハワイの土地と人々が作り上げる最高の愛情、それを体いっぱいで受け入れてきたホクは、更にパワーアップして元気に生きていきます!
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