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12月に入り、街中はホリデームードいっぱい。クリスマスにハヌッカ、クワンザにニューイヤー、とにかくイベントが多くて心も体もうきうきしてきますね。クリスマスと言えばやはり「赤」と「緑」のデコレーション。伝統的に言うと、クリスマスの赤はイエス・キリストの?を象徴し、そしてグリーンは生命を意味する、という訳ですが、そういえばクリスマスツリーやミッスルトー(日本語で「やどりぎ」:このミッスルトーの下でキスする二人は幸せになれる〜というかわいい逸話あり。しかし毒性もあるそうなので気をつけて)サンタクロースは赤い服、真っ赤なお鼻のトナカイさん、なんてのもあり、まぁこの”赤と緑”は宗教上のルーツ以上に”メリークリスマス!”を表現している色と言えるでしょうね。ちなみに、ハヌッカの色は「青」が基調。Festival
of Light とも呼ばれるこのお祭り、光沢のあるブルーにシルバーやゴールドをあしらえて、上品にマイホームをデコレーションするジューウィッシュの家庭も多いはず。
アフリカ系アメリカ人の家族は自分たちの先祖、そしてホームランドであるアフリカの文化をお祝いする「Kwanzaa
(クワンザ)」このお祭りと”色”は切っても切れない関係。「赤、黒、緑」の3色にはそれぞれ意味があり、赤は”先祖が流した?”、緑は”アフリカの土地、そして希望”、黒は”アフリカの人種”、と理解されるのだそう。この期間のメインピースとなる7本のキャンドルは、緑が3本、赤が3本、そして真ん中に黒を1本用意することになっており、7日間のお祝い期間中毎日一本ずつ火を灯しながら7つのプリンシパルを賛美する、という訳。ちなみにこのレッド・グリーン・ブラックというのは、UNIA
(黒人開発協会アフリカ社会連合)の旗としても使われている色ですね。
ところで、この時期にはホームパーティーやらカンパニーパーティーやらにお呼ばれされたりする方も多いかと思います。仲の良い友達や家族同士のパーティーでは、余興として「White
Elephant Gift Exchange」をするのも楽しいもの。各自が押し入れやガラージに眠っているいらない物、自分には意味のないものをラッピングして持参したり、決められた値段内でおもしろおかしいギフトを購入してきたり。要は参加者が順番に”中身がわからない”プレゼントを選んでいくというゲーム。どきどきしながら包みを開けてもよし、自分の順番よりも前に開けられたギフトの中からスティール(steal)
してもよし、パーティーが終わる時にはみな各自一つずつプレゼントを手にして家路に着く、、、という訳。ちなみにホクが以前このゲームに持参したものは、「怪しい下着」「アジアングロッサリーで買った臭い乾燥魚」「釘各種」など。
なぜ「ホワイト・エレファント」?ー白い象は見た目も珍しいし”聖なる動物”とも言われているが、実際白い象をキープしても、飼育するのにたくさんのお金や労力が必要だし、まして灰色の象と何の代わりもない、、、”と。つまり「所有している理由のない物」、だからしてほかの人にあげてしまおう!という、まぁリサイクル精神。だいたいこの手のプレゼント交換ゲームでゲットする物にはロクなのがないのが常、けれどもホクは気の合う仲間同士で酔っぱらった後に行われる、このクリスマス恒例行事を毎年楽しみにしているのでした(今年はどんな変な物を用意しようかなぁ、、、)。
ホリデーパーティーで久しぶりにあった友達、あれ?なんだかちょっとお腹に脂肪がつき始めたかな?でも「It's
been so long! YOU LOOK GREAT!」と話しかける、、、これはWhite
Lie。白い嘘は「悪気のない、優しい嘘」なんですね。そのほか、「白」を使った表現で、White
Collarと言えば、主に事務系の職についている人達のこと(労働職はBlue
Collarと呼ばれる)。白い襟のシャツを着てネクタイをしている、というイメージから使われるようになったイディオム。
「黒」はどうでしょう?この色にはトラブルの匂いの漂う表現が多く、例えば「Black
List」に自分の名前が載ってしまった時には要注意人物として取り扱われ、イベントへの入場を拒否されたりクレジットカードが使えなくなったり、、、そうそう、「Black
Sheep(黒い羊)」には、周りから疎外された”トラブルメーカー”の意味があります。経済の世界でも多く使われるこの色、世界大恐慌の引き金になった1929年10月29日の株暴落、これは「Black
Tuesday」と呼ばれていたり、また違法の物を高値で売買するのは「Black
Market」にて。
他にも、いろんな色のカラフルな表現がありますよ。まだ入社したばかりの新人社員は「Green
Employee」、ガーデニングの上手な人を絶賛して「She
has a Green Thumb」と呼んだり。そういえばここアメリカでは、グリーン=”お金”という理解もあります。なんだか気分が良くない、落ち込んでいる時には「Feeling
Blue」になり、とっても臆病な人のことを表現するのに「He
is Yellow-bellied (お腹が黄色い)」なんて言いますね。政治の世界では共和党指示が強い州はRed
State、民主党が有力なのはBlue State、そして半々に分かれる場合は「Purple
State」になります。パステル系のピンク、これは毎年10月に大きく開催される乳がん撲滅キャンペーンでのメインカラーです。「Colorless
man」には”つまらない性格の人”の意味があり、またレインボーカラーの旗は世界中でゲイ&レズビアンのシンボルとして使われています。
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