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ある夜、我が家は家族そろってレストラン「Claim
Jumper」で楽しい夕食をしていました。ここは「いかにも”あめりか〜ん”な食事がしたいときにぴったりの場所。日本からお友達やご家族が訪米されたときにもいいですよ。顔の大きさほどあるステーキ(ホクは消して小顔ではないのですが、マジで自分の顔サイズのお肉でした)を頬張ったり、ロテサリーチキンやポットパイ、ハンバーガーやサンドイッチも数多し、しかもその量のおおさって言ったらもうやっぱ大国アメリカならでは、あっぱれです。(ちなみに、近々シカゴ近辺に2店舗オープンされる予定。こうご期待!http://www.claimjumper.com/)
お肉の4分の3まるまる残してドギーバックにしてもらいましたが、もちろん犬にあげるわけなく(もったいないですからね)しっかりその後2日間続けて食べたステーキ肉、おいしかったけど、、、んー、ホクは考えたんです「ちょっとさ、お肉ばっかで胃が疲れてきたような。よし、ちとベジタリアンしてみようかな」と。友達の多くはベジタリアンだし、菜食って絶対体にいいはず。女も30超えたら自分の体に優しくしてあげなければいけない、とコスモ(ポリタン=雑誌)に書いてあったしね。と、かるーい気持ちで「ベジタリアン宣言!」
勝手な想像ですが、『菜食主義者』は
1)痩せていて、
2)格好良くって(足がすらっと長くって)、
3)人柄が穏やかである
と思っていたホク。いいじゃな〜い、私もそうなって見せましょう、という訳でまずは形から入る意味で「Whole
Foods」に直行。オーガニックの野菜が絵の具のパレットのようにきれいに並べてあるし、シリアルだっていかにも健康そうなパッケージばかり。ラッキーチャーム君やトニー・ザ・タイガー君、見当たらないなぁ。買い物してる人達も「私たちは環境問題を気にかけているし、有機野菜指示派だし、マクドナルドなんて大嫌いです」って顔に書いてあるみたい。豆腐やお味噌、うすくち醤油なんて日本食材もばっちり揃っちゃうし、そうそうチーズのセレクションの多い事ったら!あれ?ベジタリアンってチーズ食べていいんだっけかな?
ベジタリアンをして10数年、という友達に聞いた所、一口に「菜食主義者」と言ってもいろいろ分類されるらしい。例えばビーガン(Vegan)と呼ばれる人たちは、肉&魚はもちろん、乳製品や卵、蜂蜜も食べないーこれは「動物を苦しめて作られる食物は一切口にしたくないから」なんだそう。ペスクタリアン(Pescetarian)とは、植物性食品プラス乳製品プラスお魚を食べる人たち。いわゆるフィッシュベジタリアン、という訳でこの方達はお寿司も食べていいわけですね。ヒンドゥー教の教えを守る人たちは、それに基づいた食生活をしていて、その名もインディアンベジタリアン(Indian
Vegitarian)と。最後にアメリカ国内のベジタリアンで多いのが次の部類、ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto
Ovo Vegitarian/Lacto はギリシャ語で”乳”、Ovoは"卵”)。簡単に言えば、肉&魚以外は何でもオッケー派。
そういえば、ホクがよく出向く「Trader
Joe's」にもたっくさんベジタリアン食材が置いてあります。ちょっと気になるいくつかを選りすぐってみましたが、結構イケるんですーバジルとトマトのピザ、パイナップルサルサ、ベジーチップス、ライスチップス、、、これらは毎日食べても飽きないし、味も新鮮でおいしい。ただですねぇ、ホットドックやハムなどを「トーフを使ってイミテーションしてみましたぁ」というSmart
Dogs やTofu Ham ははっきり言ってまずかったです。粘土食べてるみたい、、、つまり、ベジタリアンとして生きるんだったらホットドッグやハムサンドには手を出さないのが無難、という事でしょうな。
つい最近菜食主義者のお友達を何名かディナーにご招待したんですが、このときのラインアップは「ほうれん草のキーシュ」を前菜に「ベトナム風生はるまき」「韓国風きのこチゲスープ」「ポレンタとトマトベージルソース」デザートに「ストロベリーショートケーキ」という、なんとも異国情調あふれる(というか、国籍がめちゃくちゃな)メニューになりました。でもでも、ベジタリアンの人って、食べ物にこだわる=いろんな食材に興味を持つ=多様なメニュー大歓迎!なのか、とても喜んでいただけました。
さて、ホクが”痩せて、格好良くなって、人柄が穏やか”になったかどうか、、、?なんと、ベジタリアン生活は1週間で中断。とほほ〜。子供のホームスクールして、野球の練習にいかせて、ミュージカルのリハーサルに送り、赤ん坊に離乳食をあたえ、、、、とやっていたら「あら、もうこんな時間!しょうがない、ハッピーミールでいい?」と、なってしまう訳です。あー情けない。もう少し時間と心に余裕ができたら、ぜひ再開したいベジタリアン生活。自分の体にもっと優しく、そして動物や環境にも優しくなれたらいいなぁ、と思う今日この頃です。
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