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スシ、スキヤキ、テンプラ、、、ワタシ、ニホンショクダイスキデ〜ス!アメリカにしっかり定着した日本の味。ちょっとあぶなっかしいけど、ちゃーんとお箸を使って食べれるアメリカ人もたくさんいるし、日本料理屋さんだって多々存在するアメリカ。スポーツ界でもイチローや松井ゴジラ君など、大和魂大活躍の今日この頃。でもちょっと待って、この国で見られる「日本」って、食べ物やスポーツだけではないはず。ちまたでは子供達やティーンネイジャーを中心に「新・日本文化再発見」的な流行が出てきているとか。一体全体、ジャポネスクの何が今うけているのか???
まずちょこっとテレビをつけて見る事に。すると、んーいつものようにティーンネイジャー達がキャーキャーとミュージックビデオに合わせて黄色い声を出してるMTV。あれれ?日本の女子高生みたいなのが踊りまくってる?グゥエン・ステファニという女性シンガー(グループ”No
Doubt”のボーカル)のミュージックビデオに登場する彼女達。なんだかとってもアニメチック、というかコケティッシュな日本乙女達の存在が大きく取り入れられていて、なんとも興味深いビデオ。このグウェンおねーさん、アメリカのティーンの間では、ファッションリーダーであり、カリスマ的な存在感と衣装と歌でとにかく有名。そして「日本大好き」らしく、日本の女子高生風衣装をまとったダンサーを起用するわ、最新CDにはちゃっかり日本語の片言が入っているわ、「Harajuku
Girls」なんて曲もあるわ。そういえば、ホクおばちゃんの近所に住んでいる高校生の女の子メアリー、いつも「なんじゃそりゃぁ?」な格好をしてるんだけど、原宿あたりだったらばっちり「水を得た魚」状態だろうなぁ、、、そしてメアリーはグウェンの大ファン。
アニメチック、という部分から「Hi Hi PuffyーAmi Yumi」について。去年からカートゥーン・ネットワークで始まったプログラム。「アジアの純真」などの曲で知られているPuffyの二人、アミとユミが主人公のアニメ漫画なのです。彼女達がツアーで体験するおもしろエピソードがストーリーとなり、歌あり、ジョークあり、なんだかよくわからない画面あり、でもこれが今アメリカの子供達に大受けだとか。なんとも言えない大きな目のサイボーグ的キャラクターが良いのか、さりげなく含まれる日本語の単語が良いのか、とにかく不思議な世界をかもし出している30分番組。そういえば、Puffyがアメリカ進出する!って発表したときには「え〜?上手くいくんかい?」って感じだったけど、考えてみたら大はりきりだった松田聖子とかウタダなんかよりも、この「ちょっとやる気なさそうでスミマセーン、英語もそんなにできなくてスミマセーン」的なパフィのお二人の方がよっぽど受け入れられているようですね。肩に力を入れず、ありのままのヤングな(この表現古いかな)日本乙女の活躍ぶりに乞うご期待。
映画の世界でも忘れてはならない日本流行。例えば記憶新しい「ラスト・サムライ」では、渡辺謙や小雪がトム・クルーズと共演して話題になりましたね。日本人でさえも理解しがたい「侍魂」をアメリカ人の手によって大掛かりに、それでいて細やかに描いた作品。何が素晴らしかったって、やはり渡辺謙の演技!謙さん、格好良すぎますよー、さすがオスカーにノミネートされただけありますよね。所々でトム・クルーズが日本語を話したりするのもかわいいもの、この映画なかなかおもしろかったなぁ。それからオリジナルは日本の「シャルウィー・ダンス?」、それがジェニファー・ロペスやリチャード・ギアを起用して制作され話題に。しかし、日本版での「竹中直人」の存在は大きかった!アメリカ版では彼の真似をしているような俳優の悲しい演技。やっぱり竹中直人氏のあの演技はかなりユニーク、国や文化を超えて「一芸品」なのです。
小学校年齢の子供達を中心に大流行りなのが「遊戯王」カード。野球カードやポケモンカードのように、個人で集めたものをトレードし合ったり、カードを使ってゲームをしたりするらしい。もともと日本で放映されている番組「遊戯王」がこちらでも放送され始め人気が出たという訳で、このテレビ番組ももちろんお子様に大人気。遊戯王バックパックに遊戯王ペンケース、遊戯王お弁当箱などなど、とにかく子供の学校アイテムにこの遊戯王キャラクターを見ない事はないほど。何を隠そう、ホクの息子(7歳)も大の遊戯王好き。母として嬉しいのは、じいじい&ばあばあが日本から送ってくれる遊戯王カードの日本語を読もう、と日本語勉強にやる気が湧いてきた事!そういえばこの日本語クラスに出席しているアメリカ人の子供達に「なんで日本語勉強したいの?」と聞いた所、「少年漫画が読めるようになりたい」「日本のアニメが大好き」という回答がほとんどでした。そういえば「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」などで知られる宮崎駿氏の作品はこちらでもとても評価が高いし、ポケモンやドラゴンボールも子供達に絶大な人気を誇っていますね。アメリカ人の「日本アニメに詳しいオタク族」がどしどし増えている今日この頃、英語版の少年ジャンプなどは彼らの必需品のようですよ。
「能」「歌舞伎」「芸者」などの、いわゆる「日本古来の文化」とはまた違った内容のジャパン・ポップ・カルチャーがどんどん海外に放出されているのが新鮮ですね。そして何年も前に日本を去ったホクおばちゃんは、とにかく新しく変わっていく日本文化にいつも「????」の浦島花子状態になってしまうのも事実です。あはは。
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