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好きだろうが嫌いだろうが、アメリカで生活する場合、車を運転しないわけにはいかないですよね。エルやメトラがあるにしても、最寄りの駅に行くのに車が必要だし、食料品の買い出しやら、子供のPTAやら、とにかく毎日のように運転している今日この頃。What
you drive is what you are... なんて表現があるように、車の種類や色、それに運転中に聞く音楽のジャンルに車線変更のウィンカーの出し方まで、とにかく人それぞれの個性が出ています。アメリカ育ちの子供たちは、産まれてすぐからカーシートに入れられ、車酔いなんてしてる暇がないくらい。
ところで時々「おいおい、こんなオンボロ大丈夫なの?」という車にお目にかかりませんか?すんごい煙を吐いていたり、ダックテープでぐるぐる巻きになったボディだったり。一体全体、こういう車は安全なのでしょうか?ご存知のように、アメリカの車検制度は日本のそれとは違い、あくまで個人の任意によるもの。もちろん、車を長持ちさせたい、安全に運転したい、という人は、ディーラーシップや修理工場に愛車を持っていってチェックしてもらっているようです。日本の厳しい(そしてお高い)車検になれている日本人にとっては、車のコンディションをいつでも「良」状態にしておくのは当たり前のような気がしますがね。
インターステートのまっすぐな道を走っていると、あまりのつまらなさに眠くなってきたりしちゃうホク。そんな時はほかの車についているバンパースティッカーを見つけて読むようにしています。まじめなものから、くだらないもの、そしてかなり攻撃的なものまで、とにかく盛りだくさん。スティッカーの内容を
読んでから運転手の横顔をみたりして「あ〜、こういう人がこういう事言うのねぇ」と納得したり、そうそう、自分の車にも「私らしい」スティッカーをつけて自己アピールして楽しんだり。ちなみにホクの車にはアップル社のリンゴロゴと、「Got
Hula? (牛乳の宣伝ロゴで有名な「Got Milk?」をもじって)」のスティッカーが。
去年の選挙運動期間は、「Bush for President」だとか「Kerry&Edwards」など候補者のサポートスティッカーもたっぷり見かけられましたね。最近多いのは
「Support Our Troops」や「United We Stand」などなど。それとよく目にするのが:
『A Baby in Car』(赤ちゃんが乗ってます)
考えてみたら「赤ちゃんが乗ってる、だからどうなの?」という感じですが、まぁかわいいし、微笑ましいスティッカーですな。他にもピースマークやスマイリーマークが張ってある車、反対にドクロや悪魔のようなデザインの物で堂々と自分を表現している車。ディズニー系のハッピーなスティッカーの着いた車の運転席には、いかにも「家族で楽しくディズニーワールドに行ってきました!」というおばちゃん(もちろんトレーナーもミッキー!)がファーストフード店のソーダ飲みながら運転してたり、、、。こんなのも時々目にします:『My
Child is an Honor Student at ---High School』(私の子供はーー高校の優等生です)はいはい、わかりましたよ、お宅のお子さんは頭がよろしいのね、と、ちょっとひいてしまうようなもの。ちなみに、赤ちゃんが乗っていますのパロディであ
ろう、こんなのはいかがですか?:『My Mother in Law in Trunk』(義理の母はトランクに入れてあります)
ホクが目にしたもので、とても気に入ったのがコレ:『 Politicians and
diapers have one thing in common. They should
both be changed regularly, and for the same
reason.』(政治家とおむつには関連性があるのをご存知かな?両方とも規則的にチェンジしなければいけないんだ。それも同じ理由からね)
そうそう、ビジネス用に使っているバンやトラックには「How is my driving?」という質問と電話番号が載っているスティッカーがはってあったりします。助手席に乗っていて暇だったホク、ちょっくらこの電話番号にかけてみた所「現在、この電話番号は使われておりません」との事。なーんだ、本当に「私の運転スタイルはどう?」なんて気にしてる人なんていないのね、
きっと。それから「私がこのトラックの運転手です」というフレーズと一緒にニコーッと笑ったドライバーさんの顔写真がトラックの後ろに張ってあってあるの、見た事あります?運転中その写真と目が合っちゃった時なんて、ちょっとクリーピー。別にどんな顔の人が運転してようとかまわないんですがねぇ。ユナイテッド航空などが「Friendly
Sky」という表現をしていますが、毎日の運転中も「Friendly Road」を目指し、そして安全運転で行こう、という事なのでしょうか。みなさんも愛車にスティッカーを付けて自己表現、なんていかがですか?
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