国にはそれぞれ国歌という物があるわけですが、アメリカの国歌はとっても雄大なイメージ、そしてアカペラで歌う人達のお上手な事!(時々はあまり?という人達もいるようですが、基本的にさすがレベルの高いシンガーさん達が選ばれるのでしょうね)野球の試合の前、バスケの試合の前、何かと国歌は歌われていて、日本の『君が代』よりも耳にする機会が多いような気がするのは筆者だけでしょうか。そして、国歌が歌われる時のアメリカ人の”真面目な”姿、というのもいいですよね。
ちゃんと帽子は脱ぐ、胸に手をあてて忠誠を誓うポーズをとる、、、ちょっと神聖なイメージさえします。
さて、アメリカ国歌の本題名は『星条旗:Star Spangled Banner』です。ややこしいのが『星条旗よ、永遠なれ:Stars
and Stripes Forever』はまったく違う曲という事。後者の方は、行進曲でして*なんだかパチンコ屋さんな、あるいは、体育祭な雰囲気。同じような題名で間違えそうですが、ぜーんぜん関係ないのでした。さて、この『星条旗』歌詞はフランシス・スコット・キーという当時35歳の詩人・弁護士によって書かれたと言われています。自分の友人が捕虜となって捕まってしまい、彼を助けるための交渉にあたったのが、マクヘンリー砦という場所(メリーランド州)。英米戦争中の砲撃戦があった後、砦の上に星条旗を見つけたキー氏は、その威厳なる旗の姿を詩に表したという訳。なので、当初は”星条旗”という題名ではなく、”マクヘンリー砦の防御”というタイトルがついていたそうです。そういえば、このキー氏の名前、アメリカ国籍取得のためのテスト勉強にも出て来ました。。。アメリカでの”一般常識”なのでしょうね。
で、曲の方なんですが、、、これがなかなかおもしろい背景がありますよ。”アナクレオンティック・ソサエティというバンドの公式ソング”だったそうです。へ?アマチュアミュージシャンバンドの曲が、今や大国アメリカの国歌になっている?しかも、このソサエティは、当時英国で流行っていた「弁護士やお医者さんなどのエリートを集めたクラブ」でして、そこで良く歌われた内容が「美しい美少年や美少女、エロス、お酒、遊び、、、」といった、まぁ俗に言う”大酒飲みの内容”だったそう。メロディラインは、そう、このアメリカ国歌”星条旗”のものだったんですね。このような話を聞くと、なんだか親しみまで沸いて来てしまいます。
という訳で、今回のホクホクでは”アメリカに住んでいるなら知っていて損はない”アメリカ国歌の歌詞をしっかりと読んでみましょう。ちょっと古めの英語の部分もありますが、そんなにつまずかずに読めるように訳を作ってみました。
Oh,
say can you see, |
見えるだろうか?
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by
the dawn's early light |
まだ薄暗い夜明けの中
|
What
so proudly we hailed |
誇り高く称えよう
|
at the twilight's last gleaming?
|
冒険に溢れた城壁の上に見える
|
Whose
broad stripes and bright stars, |
勇ましくひるがえる星条旗
|
through the perilous fight. |
苦難の戦いの中の
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O'er
the ramparts we watched |
あの閃光の向こうに見えた
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were so gallantly streaming? |
誇り高く、そして雄々しい姿だ
|
And
the rockets' red glare, |
赤い光の弾丸が炸裂し |
the bombs bursting in air, |
戦いが繰り広げられる最中 |
Gave
proof through the night that |
それでもあの威厳ある星条旗は |
our flag was still there, |
たなびいていたに違いない |
Oh,
say does that star-spangled ?banner
yet wave. |
そしていつまでも私たちのためにたなびくのだ |
O'er
the land of the free ?and the
home of the brave! |
自由の地を求める、勇敢な私たちのために |
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