*
このコラムに登場する引用句の日本語訳は、作者のオリジナルかつ大胆な意訳になっております。 |
感謝祭はとってもアメリカらしいお祭りの一つではないでしょうか?起源は「新大陸で生活できる事に感謝」するピルグリム達が、農作業や食物調達に一役かってくれたネイティブ・アメリカン(ワンパノアグ族)を招待し一緒に食事をした、というエピソード。現在でも家族&親戚同士がテーブルを囲んで、大きなターキーやパイ、マッシュドポテトにグレービーなどのメニューと共に「皆が健康で幸せに過ごせ、おいしいお料理を食べれる事に感謝」する日。そうそう、忘れてはならないフットボール観戦、そしてパレード見物、アメリカならではのイベントですね。
"There
is one day that is ours. Thanksgiving
Day is the one day that is purely American.
- O. Henry |
「この日はまさに我々のためにあるー感謝祭とは、純粋にアメリカの魂なのだ」ーオー・ヘンリー |
短篇の名手と呼ばれるオー・ヘンリー氏の一言。確かに、感謝祭のイメージは移民の国アメリカで家族が支え合いながら生活している様子が浮かばれます。先祖に感謝し、新しい土地に感謝し、そしてテーブルいっぱいの食べ物に感謝し、、、とてもピュアな気持ちになりますね。
|
ところでホワイトハウスでは感謝祭の前日におもしろい伝統行事が行われます。それは、大統領自ら七面鳥に感謝の意味をこめて「恩赦」をあげる、というもの。選ばれた七面鳥はバージニア州の農場で優雅に(?)暮らし、決してオーブンで焼かれる事のない一生を約束されるわけです。「君たちの仲間をいっぱい食べちゃってごめんねぇ」という罪滅ぼし、なのでしょうか?まぁ、アメリカ大統領と一緒に写真を撮ってもらえるわけですし、ターキーにとっても良い思い出になる事でしょう。という訳で、そんな大統領達を代表してJFK氏からのクォートはこちら:
"As
we express our gratitude, we must never
forget that the highest appreciation
is not to utter words, but to live by
them." - John Fitzgerald Kennedy |
●gratitude:
感謝の気持ち ●utter:発声する、口に出す |
「感謝の気持ちを表現するにあたり、私たちが出来る最高の方法とは、口に出して感謝するだけでなく、その気持ちいつも忘れずに生きて行く事である。」ージョン・フィッツジェラルド・ケネディ |
|
家族が集まるサンクスギビング、ジョークを言い合ったり、はたまた家族内討論会が始まったり、それぞれ各家庭での過ごし方があるようです。ユーモアのセンスいっぱい、アメリカが誇るコメディアン達が残した感謝祭格言をまとめてみましょう:
"My
mother is such a lousy cook that Thanksgiving
at her house is a time of sorrow."-
Rita Rudner |
●lousy:ひどい、悪い
●sorrow:
遺憾、悲しみ |
「私のお母さんはほんっとに料理ができない人だったの。だから感謝祭の日は悲しみでいっぱい、、、」ーリタ・ルドナー |
|
"How
to thaw a frozen turkey: 'Blow in it's
ear.'" - Johnny Carson
thaw:解ける、解凍する
|
「どうやって冷凍ターキーを解凍するかって?:耳元にやさしく息を吹きかければいいのさ」ージョニー・カーソン |
|
“I
come from a family where gravy is considered
a beverage.” - Erma Bombeck |
「私の家庭では、グレービーは飲み物のひとつです」ーエルマ・ボンベック |
ターキーやポテトの上にかけるとろーっとしたグレービー、肉汁や小麦粉で作る独特のソースはサンクスギビングにはかかせない味です。他にもクランベリーソースや、パンプキンパイ、、、よだれが出ますねぇ。感謝祭の日にまでダイエット?これはかなり難しいですが、漫画「ガーフィールド」の作者はこんな提案を出しております:
“Vegetables
are a must on a diet. I suggest carrot
cake, zucchini bread, and pumpkin pie.”
- Jim Davis |
「野菜は身体に必要な食べ物。だからキャロットケーキ、ズッキーニブレッド、それにパンプキンパイを忘れずに食べる事!」ージム・デイビス |
最後に、アメリカ保険科学会議の方から、七面鳥を食べるにあたってのアドバイスを。読者の皆様も、食べ過ぎに気をつけて良い感謝祭をお過ごしくださいね。
“We
recommend that no one eat more than
two tons of turkey-that's what it would
take to poison someone.” - Elizabeth
Whelan |
「2トン以上のターキーを食べない事を薦めます。この量を摂取しますと害毒を与えられます。」ーエリザベス・ウィー_ラン博士 |
|