アメリカンフットボールは、アメリカで一番人気のあるスポーツと言っても過言ではありません。毎年9月にシーズンが始まり、2月にスーパーボールで締めくくられるのがシカゴベアーズも所属するNFL(National
Football League)。カレッジ・フットボールや ハイスクール・フットボールも同じ時期に行われます。
しかし、シーズンが終わっても物足りないファンの為に1988年に発足されたのが、室内で行われるAFL(Arena
Foot ball League)です。1月末から5月末の間に行われるのですが、フィールドがNFLよりも小さい分、得点も多く入るので、より盛り上がるという人もいるようです。
1999年に発足したシカゴ・ラッシュのホームゲームは、ローズモントにあるオールステートアリーナで行われます。このアリーナは1万8千人強の収容が可能なシカゴ地域でも最大の屋内アリーナの一つで、コンサートやホッケー等年間150以上ものイベントが行われています。
ラッシュの試合には熱狂的フットボールファン達や、家族連れ、会社仲間や学生達が駆けつけ、席はほぼ満員になります。
まずは国歌斉唱、その後、ラッシュのダンサーや地元高校の吹奏楽団により選手達を大いに盛り上げます。そして、キックオフで試合スタート!息もつかぬ凄まじいゲームの始まりです。
フィールドの長さは50ヤードとNFLに比べると半分なので、試合の展開が速く、その分得点が沢山入り、興奮の連続です。選手と観客の距離感がなく、白熱してくるとタックルの際に勢いあまった選手が観客席に突っ込む場面などもある程です。ラッシュがタッチダウンした時は、大きなラッシュの旗を持った少年が駆け回り、ファンは白いラッシュの布を振り回して喜び叫びます。
試合の途中のエンターテイメントも面白く、5-10分置きには、スポンサーによるミニゲーム、Tシャツやミニフットボールを配る場面があります。こういったファンをあきさせない配慮はいいですよね。
NFLの試合をシカゴで観戦する場合は、相当の防寒が必要ですが、ここアリーナでは熱気と共に暑いくらいなので、薄着でも大丈夫です。
試合時間 |
試合は、4クオーターからなり、1クオーター 15分で行われます。 2クオーターと3クオーターとの間にハーフタイムがあり、その他メンバーチェンジやタイムオフを含めると試合時間はだいたい2時間半から3時間くらいになります。 |
メンバー構成 |
NFLの場合 |
フィールドにいるのは11人。チーム全体は40人くらいで交代しながらプレーします。 |
AFLの場合 |
フィールドにいるのは8人。チーム全体は20人くらいで交代しながらプレーします。 |
得点 |
タッチダウン |
6点 プラス 1点(タッチダウン後、キックでフィールドゴールにボールを入れたら) |
フィールドゴール |
3点 エンドゾーン近くまで来たが、3回のトライ後、4回目にキックでフィールドゴールにボールを蹴り入れる。 |
セイフティー |
2点 自分達のエンドゾーン内で相手チームがボールを持っている時にタックルした場合。あまりない。 |
ルール |
キックオフ |
ゲームの始まりはいつもボールを相手チームに蹴るところから始ります。 |
ファーストダウン |
ボールをキャッチした場所から10ヤードのラインまでボールを動かしていくのに 4回トライできます。 10ヤードを超えた場合は、それがファーストダウンとなり、その場所からまた10ヤードのラインまで4回トライ・・・と言う具合に、エンドゾーンまでボールを持っていきます。(NFLのフィールドは100ヤード。AFLは50ヤード)。もしボールが4回目で10ヤードを超えなかった場合は相手のチームにボールが行ってしまうので、通常は3回目までトライし、4回目はキックして相手チームにボールを渡します。 |
タッチダウン |
ボールがエンドゾーン入った時(6点)。その後 追加点として、キックでフィールドゴールに入れるチャンスがある(1点) |
ファンブル |
パスしたボールをキャッチ出来なかった場合。 |
インターセプション |
パスしたボールを相手チームにキャッチされてしまった場合。 |