暑い夏にはやっぱり欠かせないのがアイスクリーム！でもアメリカのアイスクリームは、喉が渇くようなべっとりとした甘さのものも多く、後口の悪さに後悔しまうことも…。そこで、今回はそんな心配のいらない、さっぱりとしたアイスクリームの食べられる｢Village Creamery｣をご紹介します。お店はシカゴ北部郊外に2箇所あるのですが、この度はHマートのすぐそばにある本店のNiles店を訪れました。オーナーがフィリピン人な事もあり、このお店のアイスクリームには他店では見られないような、トロピカル・フルーツやユニークな食材を使ったもの、それに興味をそそられるアジアン・フレーバーが勢ぞろい。食材の風味と滑らかなテクスチャーにこだわって独自の製法で作っているため、繊細な味わいと口どけのよさを存分に感じられるのがポイントです。

アイスクリームはレギュラーコーンかワッフルコーン、またはカップから選ぶことができ、スクープの数によって値段が変わります。今回は一番小さなキッズ・カップでいくつかの種類を試してみました。

Avocado
	お店で一番人気のアボガドは、特有のネットリとしたバターのような味わいと濃厚なミルクがベストマッチ！控えめな甘さとまろやかさの加減が絶妙で、病み付き必須の美味しさです。
Lychee
	柔らかいバニラに爽やかなライチの風味を閉じ込めた、リフレッシュ系のアイスクリーム。時折感じる角切りのライチのザクザクとした食感が新鮮です。
Green Tea
	日本の抹茶アイスとは若干違い、ヨモギに似たような素朴な香りと味わいがします。お茶の葉が混ぜてあるので、最後に茶葉が口に残るのが少し気になりました。抹茶というよりは緑茶のアイスといった感じでした。
Coco-pina
	ココナッツミルクにパイナップルの角切りを混ぜ合わせた、南国テイスト溢れるアイスクリーム。ココナッツの風味が強めですが、余計な甘さがないので全体的にあっさりとしていて食べやすいのがポイントです。
Queso
	取材班の一番の興味を惹いた“Queso”は、チーズ風味のアイスに角切りのKraftチーズを混ぜたもの。チーズの風味は控えめで、弾力のあるチーズの食感とほのかな塩気がアイスクリームに意外と馴染んでいます。甘いものが苦手な人にもおすすめ。
Tres Leches
	エバミルクや練乳、生クリームなど3種類のミルクを使ったメキシコのケーキ“トレス・レチェス”味のアイスクリーム。ほんのり漂うアマレットの香りとミルクのコクを贅沢に感じるフレーバーです。
Halohalo Shaved Ice
	フィリピンのカキ氷“ハロハロ”は、コンデンスミルクをかけた氷に色とりどりのシロップ漬けの豆や餡子、ウベ味のアイスクリーム、アロエなどがのっています。円やかなコンデンスミルクにホックリとした豆、ねっとりとした餡子、滑らかなアイス、プルプルとしたアロエなど様々な食感と味のハーモニーが楽しめます。食べ応えのあるトッピングがのっているので、お腹が結構満たされます。
Empanada
	アイスクリームの他に、中南米のミートパイ“エンパナーダ”や、揚げ春巻きなどのスナックも置いています。店内で軽い食事をとる人達も意外と多く見かけたので、試しにエンパナーダを頼んでみました。オーダしてからじっくりと揚げるので、出来上がりまでに5、6分かかりますが、作りたてはパイ生地がホックリ＆サックリしていて美味。具はビーフとチキンの2種があり、どちらも野菜やチーズが一緒に入っていて、小腹を満たすにはぴったりのおやつです。上には何故か揚げたてのインドネシアの海老せんものっていて、こちらも軽いパリパリ感と海老の香ばしさがよく、とっても気に入りました。

このほかにも数え切れないほどの種類のアイスクリームがありますが、お店のシグネチャーのUbeや、フィリピンの有名なデザートBuko Pandan(フィリピンのハーブ、“パンダンリーフ”を煮出したゼリーにココナツミルクに混ぜたもの)は、ここでしか味わえないオリジナルです。フレーバーは日によって変わるので、足を運ぶたびに違ったものに出会えるのが嬉しいです。また、アイスクリームを使ったバブルティーやスムージーもあり、持ち帰りに便利なアイスケーキやボックスアイスもあります。予約が必要ですが、ファンシーなデコレーションを施したアイスクリームケーキもオーダーメイドできますので、お誕生日会やイベントのデザートにいかがでしょう。

(07/08/2013)