※取材で訪れたRoselle店は残念ながら閉店しました。

『Tilted Kilt』は、セクシーなコスチュームを着たウェイトレスがいるパブレストランとして、巷ではちょっと話題のお店です。フランチャイズのこのお店は北米を中心にロケーションを広げていています。今回訪れたRoselle店は天井が高く広々としていて、スポーツバーらしく、あちらこちらに大きなテレビが設置されています。しかしながら、テレビより何よりも、フロアにいる奇抜なユニフォームを着た可愛らしいウェイトレス達にご注目！スコットランドの民族衣装をアレンジしたという制服は、下は赤いタータンチェック柄の超ミニスカート、上は小さいビキニトップに真っ白の短〜いシャツを羽織り、おへその上でちょこっと結んだだけのもの。初めて着た人などは目のやり場に困ってしまいそうですが、正直、こんなにセクシーなウェイトレスさんに料理を運んでもらうだけでちょっと嬉しかったりして…。日本からの来客の方達（特に男性陣？？）には、珍しいコンセプトのレストランとしてきっと楽しんでもらえるのではないでしょうか。

実はこのお店、スタッフ・コスチュームだけにとどまらず、ひねりを加えたオリジナリティーのあるメニューが揃っていることでも有名です。どれもボリュームがあって美味しいと評判なので、早速いくつかのお勧めのメニューを食べてみました。最初に頼んだThe Scottish Cheese Steak saladは、ロメイン・レタスにトマト、ソテーしたベルペッパーや玉ねぎを散りばめ、その上にリブアイステーキを削いだものがのっています。柔らかい薄切りのお肉は、トロトロに溶けたプロボロンチーズに絡み、瑞々しい野菜とのコントラストが◎。Drunken Clamsは日本でいう酒蒸しですが、ここではお酒の代わりにビールを入れて蒸しています。しっかりと火を通しているのでビールの苦みはなく、赤唐辛子のピリリとした辛さと貝のうまみの効いたスープは、パンを浸して食べても最高。プリプリとしたクラムもかなりの量が入っていて、食べ応えも満点でした。

メインにはBlack & Blue BurgerとChicken Tender Wrapを頼みました。ブラック＆ブルーバーガーはその名の通り、シーズニングに黒胡椒を使い、ブルーチーズをトッピングしています。それぞれ特徴のある味と香りが、ミディアムレアのジューシーな焼き具合のバーガーに見事にマッチしています。肉厚のパテの上にはカリカリとしたフライド・オニオンもタップリとのっていて、クランチーな食感と香ばしさがユニークな美味しさをプラスしていました。チキンラップはバターでソテーした鶏肉を、レタスやトマトなどと一緒にハラペーニョ入りのトルティーヤで巻いています。中身がギッシリ詰まったちょっと重ためのボリュームですが、甘さと酸味の効いたランチ・ドレッシングでさっぱりと食べられます。

　デザートに頼んだTilted Guiltは、マカダミアナッツ入りのふんわりとしたケーキの周りにグツグツと音をたてた熱々のチョコレートが注がれ、上には冷たいアイスクリームがドーンと盛られています。温かさと冷たさの両極端のおいしさが一緒に味わえるこのケーキはネーミング通り、罪の意識を感じるような甘さですが、そのちょっとくどい甘さに癖になってしまう人もいるかも。

ウェイトレスさんのフレンドリーな対応と可愛らしさはいうまでもありませんでしたが、味でもきちんと勝負していると頷けるほど料理も本格的なので、食事に関しても十分満足感のあるお店でした。この他にも興味を惹くような色んなメニューが揃っていますので、また近いうちに足を運びたいとおもいます。

（5/23/2011）

熱々のステーキ肉とチーズをたっぷりのせたThe Scottish Cheese Steak salad。	ビールで蒸したDrunken Clamsは、赤唐辛子の辛さと貝の旨みが後引くうまさ。	ブルーチーズと黒コショウの独特の風味がパテにマッチしたBlack & Blue Burger。
ギッチリと具の詰まったChicken Tender Wrapはボリューム満点。	熱々のチョコレートと冷たいアイスのコンビネーションを楽しむデザート、Tilted Guilt。	セクシーなユニフォームを身にまとったウェイトレス達は、皆とってもフレンドリー。