お気に入りのテイクアウト

　ディープディッシュ・ピザと並んで外せないシカゴの名物グルメといえば、シカゴドッグと呼ばれるシカゴスタイルのホットドッグ！今回はそんなシカゴドッグを専門にする「Devil Dawgs」でテイクアウトをしてみました。「Devil Dawgs」は2010年に第一号店のLincoln Park店がオープンした直後、周辺にあるデポール大学の学生達の間でたちまち人気になり、2014年にはSouth Loop店、2017年にはWicker Park店を次々にオープン。オリジナルのLincoln Park店は残念ながら2020年12月に閉まってしまいましたが、2021年にシカゴ市内近辺に新店舗が出来る予定です。

メニューにはシカゴドッグをはじめ、ユニークで豊富な種類のホットドッグやスライダー、チキンサンドイッチ、フレンチフライ、オニオンリング、それに25種類以上のフレーバーのミルクシェイクが揃っており、ホットドッグメニューにはベジタリアン用も用意されています。

　取材班が訪れたSouth Loop店は窓一面にネオンサイン、壁一面には大きなメニューやカラフルなイラスト、それにグラフィティーアートなどが描かれていて、賑やかで楽しい雰囲気。通常であればそんなド派手でアメリカっぽい店内で、ホットドッグをダイナミックにほおばりたいところなのですが、コロナ禍の現在はシートが片付けられているのでテイクアウトのみの利用でした。

　今回は「IT'S NOT A CORN DAWG」という名前のホットドッグと「ROOSTER」というチキンサンドイッチ、サイドにフレンチフライ、それに3種類のミルクシェイクを頼みました。「IT'S NOT A CORN DAWG」はホットドッグの上にグリーンチリとピコ・デ・ガヨ、コーン、コティハチーズがトッピングされています。食べる側から具がこぼれてしまいそうなボリュームなので、家では思わずフォークとナイフを使ってしまったほど。ソーセージはとってもジューシーで、味付けのマヨネーズとコーンの甘みがアクセントに効いています。シカゴドッグでは基本的にケチャップをつけないのですが、こちらは確かに何もつけなくても十分に具材の旨みを感じられる組み合わせでした。「ROOSTER」はプレッチェルバンでフライドチキンと卵焼き、ベーコン、そしてピクルスを挟んでいます。実はこのお店の隠れた人気商品はこちらのチキンサンドイッチで、取材班も以前食べて以来、大のお気に入りアイテムです。特にプレツェルバンが好きな方にはお勧めです。今回は頼みませんでしたが、前回オーダーした「THE ELVIS SLIDER」も印象的でした。これはビーフパテにチーズやベーコン、それにピーナッツバターを合わせたもので、ほんのりと漂うピーナッツバターの風味がなかなか絶妙です。スライダーは普通のバーガーより小さめのサイズですが、ダブルかトリプルにしてスライダーの量を増やすこともできますので、キッズ用または、グループ用アペタイザーに利用できます。スライダーもホットドッグに負けない人気商品で、ホットドッグより美味しいと評価しているお客さんもいるほどです。サイドのフレンチフライは袋入りとバケツ入りがありますが、バケツ型はかなり量が多いので、一人か二人なら袋サイズをシェアするくらいでちょうど良さそうです。このお店のフレンチフライはどちらかというとシナッとした細めのタイプで、追加で特製ソースをつけることもできます。

　シグネチャーのミルクシェイクには、ピーナッツバター＆チョコレートとフレッシュストロベリー、それにハワイアンパイナップルを選びました。シェイクのサイズはかなり大きめでかなりずっしりとしています。ミルクシェイクにはフルーツ系からチョコレート系、それに季節のフレーバーまで色々と揃っているのも嬉しいです。

　どれも予想以上のボリュームとダイナミックな味わいで、いかにもシカゴらしい？アメリカらしい？ものばかりですので、日本から家族や友人が来た際に利用してみてほしいお店の1つです。

注）評判のお店のため時間帯によっては長い列が出来ており、注文するのに時間がかかることがありますのでご留意ください。

(01/06/2021)

ホットドッグの上にグリーンチリやピコ・デ・ガヨ、コーン、コティハチーズをトッピングした「IT'S NOT A CORN DAWG」	同店の隠れた人気商品のチキンサンドイッチ「ROOSTER」は取材班もお気に入りのアイテム！	袋サイズのフレンチフライでも結構な量です。追加でお好みの特製ソースを選ぶことも出来ます
シグネチャーのミルクシェイクは25種類以上もあります。シェイクもかなりの重量感あり	ネオンサインやメニュー、グラフィックアートなどで埋め尽くされた、賑やかで楽しい雰囲気の店内