以前、精肉市場のあったFullerton Marketの一角に、新鮮で上質なお肉を使ったお料理を食べさせてくれるカフェ・レストラン「Publican Quality Meats」はあります。このお店は精肉の販売やサンドイッチを作るブッチャー＆デリとしての営業も行っているので、店内に入ってすぐのところに美味しそうなお肉やソーセージ、チーズなどの並んだショーケースが置かれていて、その精肉、デリコーナーを抜けた先がカフェレストランになっています。店内は青と白をベースにコンテンポラリーなヨーロピアンスタイルにまとめていて、お肉屋さんが入っているお店とは思えない落ち着いた雰囲気です。

　今回はTale Of Two KurisというスープとApple Salad、Hot Sausage Platter、それからIt Ain't Easyというサンドイッチ、 それにブランチスペシャルからPorchettaをオーダーしました。ポタージュ系のスープはスクワッシュにレッドカレー、セージ、それにゴートチーズなどの個性豊かな食材をブレンドしたもので、ゴートチーズのコクにセージのホロ苦さ、それにほんのりと香るカレーが印象的。Seeded Lavoshとよばれる中東の薄焼きパンと鮮やかな黄色いスープの色合いのコントラストも綺麗で、目でも楽しませてくれる一品です。アップルサラダはりんごと甘みのあるキャベツの千切りに、アルグラやクラッシュドアーモンド、マンチェゴチーズ、そしてハムなどがミックスされており、それぞれの素材をビネグレットドレッシングの酸味がいい感じに引き立てています。カントリーブレッドでローストビーフをたっぷり挟んだIt Ain't Easyは、ジューシーなお肉にスイートピーを使ったアイオリソースや、刻んだグリーンチリのピリ辛さが絶妙なコンビネーション。ボリュームがあるのにペロリと食べられてしまいました。モチモチとしたチバッタバンで挟んだポルケッタは、脂身が多い部位を使ったイタリアの豚肉料理ですが、塩漬けしてからローストしているのでギトギトとした脂っこさはなく、お肉のうまみがじっくりと味わえます。ホットソーセージプレートにはBoudin Noirという豚の血と脂身で作るソーセージとフライドポテト、Harissaと呼ばれる唐辛子を元に作る地中海地方のペースト、フェタチーズ、ミント、それにシアントロなどがトッピングされています。ソーセージの赤みがかった色に最初はびっくりしましたが、味自体はマイルドで、ソースやトッピングとあわせる事で辛味と風味が増し、ビールが飲みたくなる一品です。
　
デザートにはスタッフがお勧めするマカロンをオーダー。ショーケースに入っていたこの日のマカロンは、ピスタチオ生地にクランベリージャムを挟んだもので、程よい甘さのマカロンにクランベリーの酸味がよマッチしていて食後にピッタリです。

今回はカフェのみの紹介になりましたが、ブッチャーとデリコーナーのほうも人気で、テイクアウトの人で賑わっていました。また、カフェは夜になると同じ系列の「The Publican」のプライベートダイニングとして使われるため営業時間が短いのでご注意。アルコール類が充実していますので、チーズや生ハムにお酒をあわせたブランチやグルメなランチにもお勧めのお店です。

(12/25/2017)

スクワッシュに個性豊かな食材をブレンドしたTale Of Two Kurisは、鮮やかな黄色が綺麗。	シャキシャキのりんごとキャベツの千切りにトッピングを散らしたApple Salad。	Hot Sausage PlatterにはBoudin Noirという豚の血と脂身で作るソーセージ、そしてフライドポテトがのっています。
カントリーブレッドでローストビーフをたっぷり挟んだIt Ain't Easy。	モチモチとしたチバッタバンでPorchettaと呼ばれるイタリアンローストポークを挟んだもの。	ショーケースにはマカロンも。この日はピスタチオ生地にクランベリージャムを挟んだものがありました。