今回ご紹介する「La Unica Cafe」はキューバやメキシコ、コロンビア、ペルーなどの南米料理を専門にしているカフェです。こじんまりとした小さなお店ですが、リーズナブルなのに美味しくてボリュームもあると南米系のお客さんにはもちろんの事、馴染みやすい素朴な味わいが多くの人々に受け入れられています。飾り気のないお店は小さな食堂のようなカジュアルな雰囲気で、奥にあるカウンターでオーダーをすると出来上がったお料理をスタッフがテーブルまで運んできてくれます。カウンターの上部には写真付きのメニューがあるので、南米料理に詳しくない方でもどんなお料理なのかイメージをしながらオーダーできるのも嬉しいポイント。メニュー数は沢山あるので迷ってしまうのですが、お店の人のお勧めやお店でよくみかけた人気メニューをチェックしながら、何品か選びました。
　
まずは、多くのお客さんがオーダーしていたSopa de garbanzoというサイドメニューのスープを頼みました。大きめの器にタップリ入ったスープは、しっかりと煮込んだヒヨコ豆やキャベツ、柔らかい豚肉などが入っていて、野菜のうまみがしっかりと染みわたる優しい仕上がり。味付けに使われているターメリックなどの香辛料やトマトの爽やかな酸味が活かされていて、シンプルながらも絶妙な味のバランス感があります。

店員さんがCubanメニューの中でも特にお勧めというRopa Viejaは、柔らかく煮込んだ牛肉料理の一つで、塩コショウやローリエ、それに独自のスパイスで味付けしています。お肉の旨味が染みわたるソースをご飯に絡めて食べるとサラッと口に入り、食がどんどんすすみます。またご飯の上にはカリカリに焼いたプランテインと呼ばれる調理用バナナがのっていて、サイドに黒豆のスープもついてくるので、色んな組み合わせで味のバリエーションを楽しめて、ボリュームにも大満足。同じくCubanメニューから選んだPan con bistecはフレンチバゲットのような柔らかいバンで、大きなステーキを丸々一枚挟んだサンドイッチです。お肉の他にもフレンチフライやトマト、それにレタスが溢れんばかりにのっていて、ガッツリ食べたい方にはお勧めの豪快メニュー。

デザート類にはライスプリンやカスタードケーキなどがありましたが、今回はキューバを代表するDulce de lecheというミルクキャラメルをオーダーしました。牛乳にお砂糖を混ぜて作るキャラメルプリンのようなもので見た目からして甘そうでしたが、その予想をはるかに上回るような喉をつく甘さに途中でギブアップしてしまいました。

馴染みのない国のお料理の中にはびっくりと驚かされるお料理もありますが、新しい味の世界を発見しながら自分好みの一品探しを出来るのが醍醐味です。「La Unica Cafe」には今回、紹介しきれなかった南米各国の代表的なお料理がまだまだ目白押し。ファストフード感覚で食べられるカジュアルなお店ですので、イートインやテイクアウトで色々と冒険してみてはいかがでしょうか。

(11/26/2018)

お店でも頼んでいる人が多かったSopa de garbanzoは野菜の旨みが染みわたる優しいスープ。	Ropa Viejaは柔らかく煮込んだ牛肉を塩やスパイスで味付けしたキューバ料理。	大きなステーキやフレンチフライをどっさりと挟んだPan con bistec sandwich。
Dulce de lecheは、喉をつくような甘さで日本人にはちょっときついかも。	食堂のようなカジュアルな雰囲気の店内。