シカゴの名物と言えば、ディープディッシュ・ピザやシカゴ・ホットドッグなどがよくあげられますが、イタリアンビーフ・サンドイッチもシカゴ発祥の有名な食べ物だということをご存知でしょうか？今回はそのイタリアンビーフ・サンドイッチのベスト・ランキングにいつも名を連ねている「Jonnie's Beef」のご紹介です。2003年にオープンしたこのお店は、ミツワのすぐそばにあり、地元のお客さん達に馴染みの店として親しまれています。オーダーカウンターで注文と支払いを済ませたら、自分で料理を受け取るファーストフード形式で、メニューはカウンターの後ろの壁に掲げてあります。シンプルなサンドイッチやホットドックが中心で、値段も良心的、かつ素早く食べられることから、ランチタイムには忙しいサラリーマンや子供連れのお客さんが絶えることなくやってきます。　
　
まずは、シグネチャーのItalian Beef Sandwichを注文しました。サンドイッチというネーミングがついていますが、実際はホットドックなどに使われるような細長いバンに薄切りのイタリアンビーフを挟んでいて、スパイスと一緒に煮込んだ柔らかいイタリアンビーフは肉汁がたっぷりです。そんなお肉のジュースがしっかりと染みこんだパンはしっとりと美味しい上に、ボリュームがあるので食べ応えも満点。お肉にはみじん切りのニンニクや細切りのニンジンも入っていて、さっぱりとした自然な旨みが味わえる飽きのこない仕上がりです。Sweet Pepper Sandwichは、薄くスライスしたペッパーを山のように挟んだサンドイッチで、ペッパー以外の具が何も入っていないシンプルさにちょっとびっくり。酸味の効いたあっさり系のサンドイッチですが、味付けは単調なのでしばらく食べていると飽きがきてしまうのが残念なところでした。グリルした粗挽きソーセージを挟んだItalian Sausageは、オーソドックスですが、ソーセージのピリ辛さと塩気で味に締まりがあります。Italian Tuna Salad Sandwichはみじん切りのセロリや玉ねぎ、マヨネーズ、それにビネガーで和えたツナサラダを挟んだもので、ビネガーの酸味がなかなか効いているので、子供向きではないかもしれませんが、さっぱりとした味が好みの方にはお勧め。また、ツナサラダには大振りのくし切りトマトが二つ、ドーンとのっているのも印象的でした。Hot Dog with Friesは柔らかいソーセージにくし切りのトマトとビネガー、ニンニク、それにハーブの効いたピクルスを挟んだ具沢山のホットドッグです。サイドに頼んだフレンチフライもホットドッグを包んである紙に一緒に入っていて正直びっくりしましたが、このカジュアルさが「Johnnie's Beef」流なのだとか。フライは細めタイプでホクホクとした甘さがあり、食べやすかったです。

　このお店では手作りのイタリアンアイスもやっていて、こちらもサンドイッチに負けず劣らずの人気アイテムです。イタリアンアイスにはレモネードとスイカ味がありますが、取材班のお気に入りは自然な甘みが爽やかな香りと共に広がるスイカ味。上品な味わいとスーッと溶けていく口溶けのよさにはまってしまいました。それから、このジェラートをオーダーする際に、「花びら（Petal）でお願いします」と一言伝えると、とっても可愛らしいバラのような形に盛り付けてくれますので、是非リクエストしてみてください。

　シカゴのイタリアンビーフ業界では名高い「Jonnie's Beef」のサンドイッチは、シンプルですがどこか懐かしい味わいのシカゴの名物料理ですので、州外からのお客さんやお友達にが来た時には、是非紹介したいお店の一つです。

(10/23/2017)

シグネチャーのItalian Beef Sandwichには、スパイスと煮込んだ柔らかいお肉がたっぷり！	薄くスライスしたペッパーを山のように挟んだSweet Pepper Sandwich。	粗挽きソーセージを挟んだItalian Sausageは、ピリッとした塩辛さで味にメリハリがあります。
ビネガーの酸味の効いたツナサラダを挟んだItalian Tuna Salad Sandwich。	サイドのフライが同じ包み紙に入ってくるHot Dog with Fries。トッピングの大きさにもびっくり。	手作りのイタリアンアイス（写真はスイカ）は、頼めばこんな綺麗な花びら型に盛ってくれます。
飲み物にはファウンテンドリンクの他に、優しい甘さのシェイクもあります。	シンプルですが割と広々とした店内。	屋根付きのテラス席もあります。