Des Plainesにある「Boston Fish Market」は、シカゴでも指折りの美味しいシーフードが食べられるお店の1つです。オーナーのルイさんはギリシャ出身の元漁師で、アメリカに移住してからはレストランのシェフとして働いた後、念願だったこのシーフード専門店を開きました。そんな「Boston Fish Market」の売りは、世界各国から輸入する新鮮な魚介類の数々で、お店には毎日専用の冷凍トラックが行き来しています。シーフードは店頭のみならずアメリカ国内全土にも配送販売していて、店内ではそれらを使ったルイさん自慢の料理が食べられます。メインの通りから少し奥まった場所にある建物は、青い文字の看板とシーズン限定のテラス席のパラソルがどことなく西海岸を思わせる開放的な雰囲気を出しています。店内の半分は調理場と冷蔵エリアになっているので、レストランというよりはマーケットといった感じ。冷蔵コーナーのそばにある注文席でオーダーを取ってくれる、半セルフサービスのカジュアルなお店です。

メニューには試したいものが数えきれないほどありましたが、今回は厳選してQuartサイズのClam Chowderと、Chef Louie's Salad w/wild charbroiled Alaskan salmon、Grilled octopus/calamari combo、そしてSpecial platterを注文しました。実は注文する前に、他のテーブル席に運ばれる料理の量に驚いていたのですが、どれもかなり美味しそだったのでつい欲張ってたくさん頼んでしまいました。案の定、最初に運ばれてきたクラムチャウダーは８人前ぐらいありそうなボリュームでびっくり！でもアサリがたっぷり入っていて味も意外とあっさりとしているので食べやすく、先に出てきたカリカリのガーリック・ブレッドとの相性も抜群でした。こちらも大きなルイズ・サラダは大人の手の平ほどの大きさもある色鮮やかなアラスカン・サーモンがサラダの上にのっています。野菜もレタスやトマト、オニオン、アーティチョーク、オリーブ、ペッパー、それにフェタチーズと盛りだくさんで、さっぱりとした特製ビネグレット・ドレッシングが、シンプルな味付けのサーモンを引き立てています。目で見て取れるほど新鮮な色合いをしている炭火焼のミディアムレアのサーモンは、そのフレッシュな味わいがしっかりと生かされていて大満足。グリルド・オクトパス／カラマリコンボは、シカゴではなかなか見かけないような大きさのタコと、柔らかいイカがのっています。焼いただけでこんなに美味しいのか！とため息が出てしまうくらいで、こんなに歯ごたえのあるタコとイカを口にしたのは久しぶりかも…と感激しました。メニューボードに書いてある本日のスペシャル・メニューから選んだスペシャル・プラッターは、これまた思わす「ワーッ！」と声をあげてしまうボリューム。お皿に敷き詰めたフライドポテトがの上に、オイスターとシュリンプ、それにスキャロップがゴロゴロとダイナミックにのっています。揚げると小さくなってしまいがちな牡蠣とエビですが、どれも食べ応えのある大きさで中でもスキャロップは一口では食べきれないほどでした。

このように「Boston Fish Market」のお料理はとにかくどれも豪快ですが、魚介を知り尽くした専門店だけあって、さすがにシーフードのフレッシュさと味加減はピカイチ。お店にはアルコールを置いていますが、BYOBもしていますので好きな飲み物を持参して、大皿のシーフード料理を家族やグループでワイワイと囲んでみてはいかがでしょう。

(10/12/2015)

カリカリと香ばしい、テーブルサービスのガーリック・ブレッド。	QuartサイズのClam Chowderは８人前ぐらいありそうなボリューム！	新鮮なサーモンの味がとことん引き立ったChef Louie's Salad w/wild charbroiled Alaskan salmon。
大きなタコと柔らかいイカがのったGrilled octopus/calamari comboは、絶対お勧め。	フレンチフライの上に牡蠣とシュリンプ、それにスキャロップのフライがのったSpecial platter。	ショーケースには世界各国から輸入した新鮮なシーフードがずらり。