Lake Zurichにある「Beelow's Steakhouse」は、シカゴのローカル紙Daily Heraldで2014年のReader's Choiceにも選ばれた、地元でもお墨付きのステーキ・レストランです。Beelow家3代目の兄弟がオープンしたお店で、1920年代から引き継ぐ自家農場と牧場で育てた新鮮な野菜やお肉をメニューに取り入れているのが何よりの自慢。かなり大きな建物にあるお店の中は、暗めの照明と重厚感のある家具でクラシカルな雰囲気があります。アメリカの古き良き時代を彷彿させる懐かしい作りのフル・バーのカウンターをはじめ、大画面のテレビとイミテーションの滝があるエリア、それにバーカウンターが備わったパティオを完備。さらに開放感溢れるルーフ・トップの外付けのパティオもあり、特に夏はたくさんの人で賑わっています。

席に付くと、白パンと黒パン、それにコーン・ブレッドの3種のパンが運ばれてきました。コーン・ブレッドは少しスパイスが効いているので、おかずがなくてもそのままパクパクといけてしまいます。アペタイザーにはLobster TempuraとSoup du Jour（本日のスープ）をオーダー。ロブスターの天ぷらは、天ぷらというよりはフライのようなサクサクの衣がたっぷりとついていて、2色の洋風ソースをつけて食べます。ロブスターは小ぶりなのでやや物足りなさを感じますが、身はしっかりと引き締まり味も悪くありません。本日のスープのLentil smoked baconには、トロトロに煮込んだ柔らかい野菜が一杯。ただ、塩が多すぎるのかしょっぱさが目立ち、野菜のうまみが消されていたのが残念でした。

メインには、ステーキ・メニューから10オンスのPrime RibとNew York Strip Steakを頼みました。プライム・リブは10オンスが一番小さいサイズなのですが、それでも大人の足ほどの大きさがあり食べ応えは十分。お肉は45日間じっくり熟成させているので、見事な歯ごたえとジューシーさがあり、一口ごとに食欲を満たしてくれます。35日間熟成させたニューヨーク・ストリップ・ステーキは、噛み締めるとふんわりとスモーキーな香りとリッチな旨みが広がってこちらも◎。ステーキのサイド・メニューには、サラダやマッシュポテト、スイートポテト・フライ、ブラウン・ライス、ベイクドポテト、それにフレッシュ・ベジタブル（スチームまたはソテー）などがありますが、自家製の素材を使っているだけあってどれもフレッシュな味わい。中でも人気のIceberg wedge saladは、アイスバーグ・レタスにベーコン・ビッツとトマトをのせたシンプルなサラダですが、お好みのドレッシングとあわせて食べると野菜のシャキシャキ感が一層引き立って癖になります。またホクホクと甘いジャガイモを使ったサイド・メニューは、どれを選んでも満足のいく美味しさでした。ちなみにチキン・フィンガーズのような子供用のキッズ・メニューも用意されています。

最後にデザート・サンプルから選んだクリーム・ブリュレは、期待以上に濃厚な味わいがあり、パリッパリのカラメルも申し分ない仕上がりでした。２つのバーがフル回転するビーローズでは、アルコール度数１９．５％のルートビアなど多種多様なビールを揃えているのもポイント。パティオでは毎週木曜日の７時からライブ・バンドが加わって一段と盛り上がを見せますので、パーティーや日本から家族が来た時は、特にお勧めしたいステーキ・レストランです。

(09/01/2014)

テーブルサービスの白パンと黒パン、それにスパイスの効いたコーンブレッド。	天ぷらというよりはフライに近かったLobster Tempura。	当日のスープはLentil smoked bacon。野菜たっぷりだけど、ちょっと塩辛いかな。
レタスにベーコン・ビッツとトマトをのせたIceberg wedge salad。	こちらもメインのお肉についてくるサイド・サラダ。	10オンスのPrime Rib。しっかりと熟成させているので見事な歯ごたえとジューシーさがあります。
噛み締めるとふんわりとスモーキーな香りとリッチな旨みが広がるNew York Strip Steak。	子供用のキッズ・メニューのチキン・フィンガーズ。	デザートは本物のサンプル・プレートの中から選ぶことができます。