パリパリの薄いピザが絶品！という噂を聞きつけて、今回はサウスループにあるイタリアン・レストラン「Armand's Victory Tap」に行ってきました。このお店のあるRoosevelt駅周辺は、ひと昔前は日中でも一人で歩くのをはばかれるようなエリアでしたが、今ではウェストループ同様に高速ビルが建てられ、お洒落なバーやレストランが次々にオープンするなど急速な開発が進んでいます。「Armand's Victory Tap」のシェフであるJoe Farina氏は、長年、シカゴの老舗イタリアンレストラン「Rosebud's」のコーポレートシェフを務めていた人物で、チェーン店のピザレストラン「Armand's Pizzeria」を所有する幼馴染のTony Gambino氏と共に、この「Armand's Victory Tap」をオープンするに至りました。店内の壁にはイタリアの有名俳優や女優のモノクロ写真が飾られていて、バーとダイニングルームが奥へと広がっています。

まずはSicilian Chopped Saladとアペタイザー・ピザのメニューからWhite Clam Novaというアサリを使った珍しいピザを、10インチのアペタイザーサイズではなく12インチの普通サイズで作ってもらい、さらにこのお店のオリジナルだというElmwood Park ピザも注文しました。Sicilian Chopped Saladはロメインレタスやアルグラ、トマト、アーティチョーク、サラミ、カピコラ（辛口の生ハム）、それにチーズなどがのった具沢山のサラダ。上にはエビとその横にコロッケのようなものがのっていたので、アランチーニ（ライスコロッケ）？かな、と期待しましたが、実際はSicilian Eggという揚げたゆで卵でした。ボリュームは思ったよりありましたが、さっぱりとしたキレのあるオリーブオイルを使ったイタリアンドレッシングで味のバランスがうまくまとまっていて、美味しくいただけました。

冒険気分で注文したアサリのピザは、正直なところ、味については半信半疑だったのですが、これがヒットメニュー！トマトソースの変わりに、ニンニクのきいたオイルがベースになっていて、パリパリと薄い生地に刻んだあさりの塩加減がバッチリです。またトッピングのFonterra Cheeseがよく合っていて、思わず白ワインが欲しくなる一品。Elmwood Parkも個性的なピザで、トマトソースの上にGiardinieraというイタリアの野菜の酢漬けと特製のイタリアンソーセージ、それにイタリアンビーフがのっています。口にいれると、まるでパリッとした生地のイタリアンサンドイッチを食べているようで、イタリアン色120%なコンビネーションです。ちなみにこのElmwood Park Pizzaの名前の由来は、シェフのFarina氏とオーナーのGambino氏の生まれ故郷であるElmwood Parkから来ているそうです。

サラダやピザが予想以上のボリュームだった事もあり、デザートは頼まなかったのですが、お店からのサービスでレモンのジェラートが出てきました。レモンの酸味がきいたジェラートは、甘さが控えめでさっぱりとしているので、食後のリフレッシュにお勧め。ジェラートには、この他にチェリーやマンゴーもあるそうです。

上記で紹介した以外にも、このお店ならではのお料理が色々あり、イカ（カラマリ）を使ったアペタイザーだけでも３種類も用意されており、隣のテーブルでは小さいフットボールのようなラザニアが出てきたりと、気になるお料理がいっぱいです。近くに巨大コンベンションセンターのMcCormic Placeがあり、二階にはプライベートパーティ用の部屋がある事から、展示会やイベント後の会合や接待の利用にも良さそうです。高級感はありますがドレスコードはカジュアルですし、フレンドリーな店員さんの温かい対応がとても居心地がよいので、気軽に美味しいピザを食べに行ってみてください。

(07/24/2017)

具沢山のSicilian Chopped Saladは、イタリアンドレッシングでさっぱりとまとまっていています。	冒険気分で注文したWhite Clam Novaは、パリパリの生地に刻んだあさりの塩加減がバッチリ！	Giardinieraというイタリアン・ピクルスや特製のイタリアンソーセージ、イタリアンビーフがのったイタリアン色120％なElmwood Park。