日本の回転寿司チェーン店の中でも業界上位にランクインする「くら寿司」は、アメリカにも20店舗ほどを展開していて、遂にイリノイ州にも待望の店舗がオープンしましたので行ってきました。ウッドフィールドモールの近くに出来たシャンバーグ店は、店員さんの威勢の良いかけ声や沢山のお客さんで活気に満ちていて、まさに日本の回転寿司レストランそのものといった感じです。どんどんと回ってくる美味しそうなお寿司を横目に、まずは好きなメニューを選んで頼めるタッチパネルを使って、気になるメニューをオーダーしました。

　今回はオーソドックスなものに加えてGarlic Ponzu TunaやIshizawa Seared Marinated Salmon、Seared Shrimp with Yuzu Salt、それにSeared Beef with Yakiniku Sauceといった和風テイストをきかせたオリジナルのお寿司にもトライ。どれも日本人の口にあうものばかりですが、中でもゆず塩やクラ寿司で大人気の”石澤ドレッシング”を使ったものは、舌先にほんのりと残る繊細な味わいが後を引く美味しさです。また、変わり種の炙りビーフも程よくのった肉脂の甘みが意外に寿司飯にマッチしていますし、小エビの天ぷらを上にのせたPopcorn Shrimp Rollも、一口サイズでとても食べやすいと取材班に好評でした。ただし、下味をつけたマグロと調理した鶉の黄身をのせたTuna Yukhoeは、口に入れた時の具材の一体感がないと人気がありませんでした。小さな竹筒の容器に入ったMini Crab Cupは可愛らしいサイズのバラ寿司で、ちょこっと食べたい女性や子供にもピッタリ。また、サイドメニューから半玉サイズのとんこつラーメンとキツネうどんを頼んだところ、うどんは麺にコシがあって少し濃いめのスープがお寿司にもよく合いますし、モッチリとした太麺を使ったラーメンもコクのあるとんこつスープがしっかりと絡んでいて、単品でも頼みたいくらいの美味しさでした。

　デザートメニューも興味を惹くものが色々とありましたが、今回はわらび餅と豆乳ドーナツ(Japanese style soy milk donuts)をチョイス。モチモチしたわらび餅も、サクッと揚がったドーナツもお腹が一杯でも食べられる控えめな甘さ具合がよく、最後まで大満足な内容でした。

　日本に比べると値段は少し高めの設定になっていますが、中西部で本格的な回転寿司が食べられる貴重さと、アメリカ限定のオリジナル・メニューをトライできる事を考えるとその価値はありそうです。また日本同様の最新式タッチパネルを搭載したサービス機能や、テーブル席でオーダーしたものが超特急のベルトコンベヤーで届くシステム、それに15皿以上食べるとガチャガチャのおまけがもらえるなど、エンターテイメント的要素のあるユニークなサービスも「Kura Sushi」ならではのポイントなので、子供連れの家族やアメリカ人のお客さんを連れて行くにも楽しいスポットではないでしょうか。混雑している時は店の入口そばにあるチェックイン専用マシンで名前を登録しておけば、順がまわってくると自動的に連絡が入ってくるようになっていますのでご利用ください。

(03/18/2019)

ガーリックの風味が食欲をそそるGarlic Ponzu Tuna	日本のクラ寿司でも大人気の石澤ドレッシングを使ったIshizawa Seared Marinated Salmon	Seared Shrimp with Yuzu Salt。炙ったエビにユズの風味が爽やか
すし飯にお肉が意外と合うSeared Beef with Yakiniku Sauce	一口サイズで食べやすいPopcorn Shrimp Roll	Tuna Yukhoeは残念ながら具材の組み合わせがイマイチでした
可愛らしいサイズのバラ寿司Mini Crab Cupは女性や子供にピッタリ	もっちりとした太麺のとんこつラーメンは単品でも頼みたいくらいの本格派	濃いめのスープにコシのある麺がとっても良いキツネうどん
もっちりとしたわらび餅	サックリと揚がった豆乳ドーナツ	イカや貝などのオーソドックスな握りやカリフォルニアロールなどの定番ロールもあります